鼠径ヘルニアの合併症

鼠径ヘルニアの合併症

当院の鼠径ヘルニア手術治療では、事前に患者様へ合併症やリスクなどの説明をしっかりと行っております。また手術においても合併症が起こらないよう最善を尽くしております。
万が一、合併症が起こった場合でも、すぐに適切な対応を行えるような体制をとっております。鼠径ヘルニアの合併症は以下の通りです。

1漿液腫

ヘルニアの手術部位にリンパ液などの体液が溜まることがあります。術後ヘルニアが元々あったスペースに体液が溜まって、しこりやこぶ状になることを漿液腫と言います。ヘルニアの手術当日から2週間ほどで発症し、およそ1カ月経つと落ち着いてきます。自然に吸収されて消えますが、稀に針で刺して体液を排出することもあります。

2血腫

術後、患部に血液が貯留すると血腫になります。手術当日から2週間以内に発症することがあります。手術時、組織を縫合し完全に止血された状態で終了しますが、稀に傷を閉じた後、内部で再出血することがあります。この出血はほとんどの場合、軽度のもので終わりますが、極めて稀に再度止血処置を加えることがあります。

3細菌感染

手術によって細菌感染を起こして炎症が生じることがあります。手術で用いる医療器具はすべて滅菌して感染を予防していますが、患者さんの皮膚には雑菌が存在することから、抗菌薬を使って細菌感染を防いでいます。手術後すぐや、数週間・数年経ってから感染・発症することがあります。

4疼痛

手術日から数日間は痛みが生じることがありますが、最近では鎮痛剤の種類も増えているので、以前よりも術後の痛みが緩和されています。手術から何週間も経過しているのに痛み・違和感が続いている時は、速やかに医療機関を受診してください。鼠径部(太腿の付け根)の神経障害や手術による異物感が原因の場合があります。

当院の合併症への取り組み

当院では術前検査や診察にて患者様の生活環境や基礎疾患を十分把握した上で、鼠径ヘルニア手術を行っております。
術後経過で心配な症状がある場合、緊急でも処置できるよう体制を取っております。
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