鼠径ヘルニアの再発について

鼠径ヘルニアの再発について

手術を行った患部が再度鼠径ヘルニアになってしまう状態を再発と言います。メッシュを使用した手術の場合、およそ23%の再発率とされ、可能性がゼロではありません。主な原因は手術の手順など手術方法であるとされますが、熟練医師による手術でも再発率はゼロとは限りません。ケースによっては不可抗力であるため、手術前には再発の要因など理解を得ておく必要があります。

鼠径ヘルニアが再発する理由

現在メッシュを使用する手術が主流で、以前より再発するリスクはかなり抑えられています。しかしそのメッシュが適切に覆われてなかったり、十分でなかったりすると再発することがあります。
また、手術の際に使用するメッシュが縮むことが原因の場合があります。2009年よりも前に使用していたヘビーウエイトメッシュは、30%以上も縮んでしまい、患部をカバーしきれなくなって飛び出してしまいます。最近では縮みにくいメッシュが主流となり、以前に比べると再発率が低くなってきました。鼠径ヘルニア再発時の症状は、初発時の症状と同様で、しこりやふくらみのほか、痛みだけが生じる場合もあります。
また手術を受けた側と反対側が鼠径ヘルニアを起こす場合があります。この場合は再発ではありません。鼠径ヘルニアは最初に起きた側と反対側もなりやすいと言われております。
鼠径ヘルニアは再発の場合でも嵌頓する恐れがあります。気になる症状がある場合は速やかに医療機関を受診してください。

万が一再発した場合

再発の疑いがある患者様には、前回の手術内容をお伺いし、患部の超音波検査やCT検査を行って再発の有無を確認します。再発を認める場合は手術が必要です。どうして再発したのか調べながら手術を行いますので、再発原因を特定することができます。当院では手術が困難な再発症例などもセカンドオピニオンとして受け付けております。熟練した医師の質の高い治療を提供しております。一度当院にご相談ください。

当院における再発予防の取り組み

当院では数多くの手術件数を有し、豊富な経験と高い技術によって、再発事例は1件も起きておりません。積極的に学会・研究会に参加し、最新の知識と技術を習得するよう努めております。また手術技術の普及にも取り組んでおります。

鼠径ヘルニアの再発についてQ&A

他院で鼠径ヘルニアの手術を行いましたが再発しました。こちらで手術を受けられますか?

他院で受けられた手術で再発した場合でも当院での手術は可能です。術前検査を行い、可能であれば日帰り手術を予定します。ただし前回の手術内容により手術が困難なこともあります。

鼠径ヘルニアの再発手術後の回復はどれくらいかかりますか?

手術後2~3日で日常生活に復帰できます。身体に負担のかからない事務作業であれば早期に復帰可能です。立ち仕事や力仕事、重い荷物を持つなど、下腹部に力が入ってしまう動作はお控えください。仕事復帰のタイミングなどもお気軽にご相談ください。

再発を予防するにはどうすればいいですか?

生活習慣が大きく影響するため、術後の過ごし方に気を付けることが大切です。下腹部に力が入らないよう、力仕事や重い荷物作業などは控えてください。また過度な筋力トレーニングも腹圧がかかるため控えてください。肥満体形や喫煙も鼠径ヘルニアの再発に影響があるため、これらの生活習慣を見直して再発を予防することも大切です。

一番上に戻る
鼠径ヘルニアの専門予約はこちら