医院名:湘南台ふかさわクリニック 住所:〒252-0804 神奈川県藤沢市湘南台2丁目31−15 電話番号:0466-41-5525

鼠径ヘルニア

ヘルニアとは?

鼠径ヘルニアヘルニアというと一般的には「椎間板ヘルニア」という整形外科疾患が一般的ですが、そけいヘルニアとは太ももの付け根の部分、鼠径(そけい)という部位が膨らんでしまう病気です。ヘルニアは医学的には「脱出している」という意味で、通常お腹の「腹腔」という内臓がおさまっている体腔より「腸管」が出てしまっている状態のことです。一般的には「脱腸」といわれております。

原因

原因は小児にみられる先天性と、成人にみられる後天性があります。もともと「鼠径(そけい)」とはお腹の筋肉が構造上弱い部分で隙間ができやすくなっています。そけいヘルニアはその隙間から腸管やお腹の内容が出てしまう疾患です。男性では生涯に10人に3人(女性は男性の1/10)が発症するとも言われている一般的な疾患です。

 

症状

太ももの付け根、恥骨の脇が膨らんできます。最初は入浴の際に気づくことが多いようです。最初は膨らみも小さく、特に立った時にしか気になりませんが、徐々に膨らみが大きくなり、痛みを伴うようになってきます。また、出てしまった腸が横になっても元に戻らなくなることもあります。出てしまった腸が締め付けられ、「嵌頓(かんとん)」と呼ばれる状態になると、腸に血液がうっ滞したり虚血になることで腐ってしまうこともあります。そうなると腸を切除する緊急手術が必要で、場合によっては致命的にもなります。お腹が痛くなり、急に張ってきたり、気持ちが悪くなったら危険信号です。直ぐに医療機関に受診をしてください。

放っておくとどうなるの?

そけいヘルニア(脱腸)は自然に治ることはなく、徐々に悪化しやすい傾向があります。また放置していると突然嵌頓(かんとん)を起こして、腸が壊死するという危険な状態になる可能性があります。嵌頓は小腸や大腸が出たまま戻らなくなる状態で、強く締め付けられた腸管が壊死し、腸がやぶれることによって腸管の内容物が腹腔内に散らばって腹膜炎を起こします。血流が止まると腸の壊死は速やかに起こるため、大変危険な状態であり、緊急手術が必要になります。近年、嵌頓による腹膜炎手術の救命率は大幅に改善していますが、現在でも適切な対応が遅れれば命に関わります。太ももの付け根の膨らみが戻らない、便が出ない、おならが出ないといった症状がある場合にはできるだけ早く受診してください。そけいヘルニアの手術は、日常的な不便や不快を解消するだけでなく、嵌頓による腹膜炎などを起こさないようにするための予防としても重要です。

手術について

一度膨らんでしまったヘルニアは自然に治ったり、薬で治ることはありません。出てしまった隙間(ヘルニア門と呼びます)が自然に閉鎖することは無く、手術でヘルニア門を塞いでしまう以外治療法はありません。従来は鼠径部を5cmほど切開し、「メッシュ」という医療用の網を用いて蓋をするように閉じる手術が一般的でしたが、当院では「おへそ」から腹腔鏡という内視鏡を挿入し、小さな切開で行う腹腔鏡下ヘルニア修復術をおこなっております。

特長1、腹腔鏡を用いた手術

腹腔鏡を用いた手術当院ではお腹の臓器がおさまっている腹腔というスペースに、5mmから10mm径の腹腔鏡、腹腔鏡手術用鉗子を挿入し、実際に腹腔からヘルニア門を観察しながら行う手術(Transabdominal preperitoneal approach:TAPP法)を行っております。従来広く普及している鼠径部切開法よりもヘルニア門の様子がよくわかり、確実にメッシュでふさぐことができます。また、一度に両方の鼠径部を観察できるため、同じ傷で両側の手術が可能です。

特長2、外科専門医と麻酔科専門医による手術


外科専門医と麻酔科専門医による手術手術の質の向上のために画像が立体的に見える3D腹腔鏡を導入しております。また、外科専門医、内視鏡外科技術認定医の外科スタッフと麻酔科専門医が手術を担当します。傷も小さく目立ちません。術中はもちろん、術後の疼痛も少ないので安全に日帰りで手術を受けられます。また手術は専用のフロアで行い、落ち着いた環境で術前術後を過ごせます。

(術後1週間の創部)

症例

特長3、手術専用待合室を完備

  • 院内1
  • 院内2
  • 院内3

手術の流れ

Step1初診

初診問診や検査により、そけいヘルニア(脱腸)の診断が確定し手術が必要と判断された場合、手術内容のご説明や注意いただく点などをわかりやすくご説明し、手術日を決めます。ご不明な点や気になることがありましたら、なんでも遠慮なくお尋ねください。

Step2手術当日

当日朝食はとらずにご予約時間より少し前にご来院ください。体調を確認した上で、手術となります。更衣室で手術用ガウンに着替えていただき、全身麻酔を行います。当院では手術の際に麻酔科専門医が手術終了までしっかり全身管理を行っています。手術後は数時間リカバリールームでお休みいただき、傷口を確認してからご帰宅となります。

Step3手術から1週間後

shonandai-fukasawa_058術後、1週間後くらいで再診にお越しいただきます。傷口がきれいに塞がっているかどうかを確認いたします。