外科

外科

切り傷や熱傷(やけど)などの外傷から、捻挫・打撲等の整形外科疾患、粉瘤(おでき)などの皮下腫瘤や巻き爪・陥入爪の外科手術の他、手術後のケアまで行います。

外科の主な診療内容

  • 外傷(擦り傷・切り傷・火傷など)
  • 捻挫打撲
  • 粉瘤(おでき)・皮下腫瘤
  • 巻き爪・陥入爪
  • 手術後のケア

外傷(擦り傷・切り傷・熱傷)

擦り傷・切り傷・熱傷(やけど)などの皮膚の外傷に対して、当院では湿潤療法を積極的に行っております。

湿潤療法

傷を消毒して乾燥させて「かさぶた」を作って治すこれまでの治療とは異なり、傷口を水で洗い流して創傷被覆材で覆う治療です。従来の治療では消毒を頻回に行うことにより傷そのものの治癒力が妨げられ、治癒までに時間がかかりました。また、毎日の受診が必要でした。湿潤治療は特殊なシール材で被覆して湿った状態で治すため受診回数も減り、傷もきれいに治ります。

巻き爪・陥入爪

炎症を起こしている陥入爪の場合には、患部の膿などをきれいにして抗生剤の内服や外用薬で炎症を鎮めます。炎症を繰り返したり、歩行に支障がある場合には手術を検討します。手術は局所麻酔で行いますので日帰りで受けられます。麻酔後、膿瘍などをきれいにして爪の横を爪母(爪の根元)まで切り取ります。爪母まで切り取りますので、食い込む原因となる部分が再び生えてくることはありません。手術の所要時間は10分程度で、手術後は炎症を抑える抗生剤と痛み止めを服用します。麻酔を使用するため手術中の痛みはなく、痛み止めにより術後も強い痛みが出ることはほとんどありません。

粉瘤(おでき)・皮下腫瘤

粉瘤とは

皮膚にできる良性腫瘍で、いわゆるおできのことです。触れると硬いしこりのように感じます。皮膚と同じ構造を持つ袋状の組織である嚢胞(のうほう)が皮膚下にできていて、角質など皮膚の老廃物がたまっている状態です。そのままでは特に症状を起こしませんが、感染して炎症を起こすと腫れ、赤み、痛みなどを起こし、化膿して膿が自壊することがあります。顔やその周辺、背中、おしりなどにできることが多いのですが、その他の場所にもできることがあります。しこりが気になってつぶしてしまって炎症を起こすことが多く、化膿してしまうと傷跡を残さずに治療することが難しくなります。しこりに気付いたら触れずに受診するようにしてください。

皮下腫瘤とは

皮膚にできる良性の腫瘤で、多くは脂肪腫といった良性の腫瘍です。背中や肩、おしりにできることが多く、多数の脂肪種ができることも珍しくありません。脂肪組織ですから黄色っぽく、粉瘤に比べるとやわらかいことが特徴になっています。

治療法

当院ではできるだけ切開を小さくして傷跡を残さない外科手術を基本にしています。小さい粉瘤や脂肪腫は、局所麻酔による日帰り手術で取り除きます。 粉瘤は袋状の嚢胞を一部でも取り残してしまうと再発につながってしまうため、丁寧に嚢胞を取り除きます。
手術後も抗生剤だけでなく痛み止めを処方しますので強い痛みが出ることがありません。手術後は創部の消毒処置を必要とせず、外来受診の回数が少なくすむように工夫しております。