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2020.09.26

便秘?下痢?

朝晩はだいぶ涼しくなってきました。

突然ですが、本日は便、「うんち」のお話をします。これからお食事される方、されたばかりの方は読むのを控えた方が良いかもしれません。

毎日明け方と仕事から帰宅した後に愛犬と散歩するのが日課となっております。涼しくなったおかげで近所に風鈴をつるしているところの前を通ると少し寂しく聞こえてきます。

我が家に愛犬が来て4ヶ月が経ちました。散歩もすっかり慣れて、最近では他の犬がマーキングしている電柱にもおしっこをするようになりました。当然うんちもするのですが、3回から4回するので、帰る頃にはお散歩バッグが一杯になります。夏、暑いときに散歩すると最初のうんちは非常にコチコチに硬く、うんちをするに順って軟らかくなり最後は下痢です。最近は最初からある程度軟らかく、回数も23回と少し減りました。人間と一緒です。

便秘で悩んで当院に受診する人も多いのですが、「便秘ではありません。軟らかくむしろ下痢です。スッキリしないのが悩みです」という患者様も珍しくありません。話を伺うと、まさに真夏日の私の愛犬と一緒の所見です。最初硬く、そのうち頻回に下痢が続く。これは下痢では無く便秘です。便が水分や運動不足で硬くなり栓になってしまうと、その栓がある程度の圧で排出された後は下痢になります。そのような方には「水分摂取をする」「運動をこまめに行う」「偏食にならない」「野菜の過剰摂取をしない」ことを勧めます。ただし便秘とはそれほど単純な話ではないのも事実です。一般に言う自律神経は内蔵の動きを支配する神経で、良く「自律神経失調症」などの病名が聞かれますが、ストレスや緊張、先入観などで内臓の神経が正しい働きをしないため内臓が正しく動かない症状のことなのです。この自律神経が厄介なのは「自律する神経」なので、頭で考え感じたことが反映されず勝手に働いてしまうところにあります。なので「便秘したくない」「早く便を出してスッキリしたい」など頭で考えてもそう簡単には腸は動かないのです。自律神経を正しく機能させるためにはやはりストレスや緊張というものを少しでもかけないことなのです。また大事なのは「排便をなるべく我慢しない」ということです。

やはり便秘は女性の方が圧倒的に多く、それは男性より便をする機会が限られているからではないでしょうか。私の愛犬も飼い主が散歩をサボるとこのような症状になってしまいます。是非、お通じは我慢せずに可能であれば「したくなったらする」ことを心がけてください。ただし、仕事や学校でなかなか自由にトイレができない環境であることも少なくありません。なので自宅などリラックスできる時間空間でのトイレの時間を作ってみてはいかがでしょうか。