ブログ

2021.10.01

ヒステリー球

101日、やっと緊急事態宣言が解除になりましたが、台風16号の荒れ模様で始まりました。秋の時期の台風は、過去にも甚大な被害が出ることも多く心配です。例年台風は25号まで発生し、9月までに18.5号発生しておりますが、これからもまだ発生すると思われます。そんな台風も、地球規模で考えると海水をかき混ぜ、環境をリセットするには大事なようで、人間は甘んじて受け入れなければならないのでしょうか。

 さて、今回は喉や胸のつまる感じについてお話しします。最近患者様で「胃カメラをして特に異常が無いと言われたけど、喉や胸がつまった感じがする」「食欲が湧かない」「つまる感じから痛みを感じるようになった」「食道癌が怖い」などの症状で相談に来られる方が非常に多くなった印象があります。特に毎年胃カメラを行っているが、心配でならないのでもう一度確認のため希望される方もいらっしゃいます。胃カメラは機器や技術の向上で大分楽に行えるようになりましたが、それでも余り気持ちが良い検査ではありません。何回もそのような経験をされている患者様が、「もう一度」なんておっしゃるには相当つらい心配な症状なんだなとあらためて感じさせられます。当然胃カメラを行っても何も異常なことが無く、また異常が無いのはよいのですが、それではどうしたら症状がよくなるのか分からないと困ってしまいます。

 この症状は「ヒステリー球」と言う状態で、古くは梅の種が引っかかっている感じから「梅核気」とも呼ばれていました。当然、そんな種や引っかかっている食べ物などなく、ただ気にするなと言われても気になってしまう、不快な状態です。原因はストレスや寝不足などで咽頭食道の自律神経がうまく働かないため、食べ物を食べていなくても咽頭食道の筋肉が収縮し閉塞感が出るとも言われています。よく、自律神経失調症と言う言葉を聞きますが、自律神経とは、脳と直接関わらずに内臓の働きを支配している神経で、頭でストレスを感じていなくても受けている(台風などの低気圧でも)可能性はあります。

 治療は、頭痛の時に痛み止め、咳の時に咳止めといった対症療法がなく、漢方薬や抗不安剤などの内服で容易に回復することもあります。よく、逆流性食道炎と診断され治療しているが一向に良くならないといった患者様がいらっしゃいますが、漢方や抗不安薬の内服で短期間に良くなったりしますので、そのような症状あればご相談していただければと思います。

 写真は私の腕時計です。992と言うデジタル表示は気圧を表しております。またその左に点が表示されておりますが、これは急激に気圧が下がっていると言うことのようです。

 10月になり、自民党総裁選がおわりました。これから衆院選ですが、その前に台風の気圧と同じ様に支持率急降下なんてことはないのか、心配です。