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2019.10.25

台風被害。。。健康被害もでております。

10月も終わり、そろそろ11月霜月となります。そろそろ年末のことを考えなければならない時期に、台風が来ました。以前から「10月の台風は被害が大きい」といわれておりますが、今回も関東東北中心に大変な被害がでました。台風の規模も相当で、上陸した際の中心気圧は950ヘクトパスカルという低気圧であることに加え、関東の台風の暴風域が75時間と長時間だったのも大きく影響していると思います。通常、台風の渦巻き方向から、進行方向の東側に風雨が強くなる傾向だと言われておりましたが、今回は北西部に未曾有の被害が出たようです。いろいろな場面で「想定外」という言葉が使われますが、今回の災害こそが想定外にふさわしいと思われます。

台風が秋雨前線を刺激に、秋雨が続くようになり、その後気圧は安定し冬型の気圧配置になります。冬型の気圧配置になる前の気圧の変動があるこの時期は、気候による体調不良「気象病」という症状が出やすいです。気象病として最も多くの人が挙げる症状が頭痛。ほかにも、首の痛み、めまい、耳鳴り、気管支ぜんそく、関節痛、神経痛、古傷の痛み、鬱(うつ)や不安症なども気象病の症状のひとつです。一説によると現在、気象病で悩む人は日本で約1000万人にも上る推定されています。原因は耳の奥、内耳の圧変化や髄液の圧変化など色々考えられますが、いずれにしてもそのようなことが起こると、自律神経のバランスを崩して症状が出ると思われます。

以前から、「天気の悪くなるときに虫垂炎(盲腸)の患者さんが多くなる」と外科医の中では言われておりましたが、以前勤めていた亀田総合病院で気圧の変化と天候と虫垂炎の発症を調べたところ、残念ながら関係は無かったことを思い出しました。ただし、科学的根拠をからそういった結果になりましたが、やはり台風の時期に虫垂炎も多いような印象は捨てられません。

また、低気圧で脱腸の患者さんも多くなった印象です。何かと体調不良が多くなってくる季節ではありますが、皆様あまり無理せずに、早めにご相談頂ければ幸いです。